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6月頃の梅雨、9月頃の台風が増える時期などは、湿気の影響で頭皮がかゆくなることが多いのではないでしょうか。それ以外の季節でも、雨の日には湿気で頭皮がかゆくなる人もいます。このとき、頭皮をかきむしってしまいがちですが、抜け毛が増えて薄毛の原因になる恐れがあるため注意が必要です。ここでは、湿気で頭皮がかゆくなる理由や薄毛に繋がる可能性、対処法などについて詳しく解説します。
湿気で頭皮がかゆくなるのは、頭皮の常在菌が蒸れによって増殖し、頭皮に炎症を引き起こすためです。頭皮には、さまざまな細菌や真菌が棲息しており、頭皮の健康に関与しています。この常在菌は蒸れている環境で増殖しやすいため、湿気っぽい日には頭皮がかゆくなってしまうのです。
なお、常在菌が増える際は頭皮の皮脂や古い角質を栄養源にします。そのため、頭皮がベタついていたりターンオーバーが乱れて古い角質が多量に留まっていたりすると、それだけ常在菌が増殖しやすくなります。
湿気は、頭皮のかゆみだけではなく髪の傷みの原因にもなります。髪は、濡れている状態だと表面のキューティクルが開きます。その状態で頭皮をかきむしったりブラシを使ったりすると、キューティクルが傷ついて髪のパサつきに繋がるのです。
頭皮が蒸れでかゆくなったからといって、すぐに薄毛になるわけではありません。しかし、強くかきむしると物理的に引っ張られた髪が抜けてしまい、そのあたりの頭皮が透けて見えるようになる場合があります。ただし、フサフサな髪がかきむしるだけで薄毛になることは通常ではあり得ません。
湿気によるかゆみは、蒸れを防ぐことで予防できます。湿気が多い日に頭皮がかゆくなる人は、次のように対処しましょう。
湿気が多い日は汗もかきやすくなります。汗も蒸れの原因のため、汗をかいたらなるべく早く拭き取りましょう。流れてくる汗だけを拭くだけでは頭皮が蒸れるため、柔らかいタオルで頭囲を優しく拭いてください。ゴシゴシ拭くと、キューティクルが開いている髪がダメージを受ける恐れがあります。
髪を短くすると、頭皮に付着した汗が蒸発しやすくなります。また、タオルで拭きやすいため、蒸れ対策も容易になるでしょう。
外出先では難しいかもしれませんが、帰宅してから汗を拭き取ってドライヤーで乾かしてもよいでしょう。ただし、頭皮が乾燥してかゆみが増す可能性もあります。ドライヤーを使う場合は、30cm以上は離してヘッドを振りながら当ててください。
髪は、基本的に毎日洗ってください。1日でも放置すると常在菌が増えてかゆみが強くなる恐れがあります。場合によっては大量にフケが出て見た目にも影響が出るでしょう。毎日洗うことで常在菌の栄養源となる古い角質や皮脂を適度に洗い流せるため、常在菌が増殖しにくくなります。
頭皮がかゆいときは、つい爪を立ててかきむしってしまいがちですが、頭皮がダメージを受けるため指の腹で洗うことが大切です。それに加えて、次のポイントを押さえましょう。
帽子を被る場合は、通気性がよいものを選びましょう。帽子によって汗が蒸発できないことで蒸れてしまいます。また、通気性がよい帽子を被るにしても、こまめに脱いで頭皮と髪を乾かしましょう。
アミノ酸系シャンプーとは、アミノ酸系の洗浄成分を含むシャンプーのことです。洗浄力が強い高級アルコール系シャンプーは、乾燥している頭皮に使用するとかゆみを引き起こす場合があります。乾燥していないのであれば高級アルコール系シャンプーでも問題ありませんが、洗った後に頭皮のつっぱり感やカサつきがある場合は、アミノ酸系シャンプーを試してみましょう。
洗髪後は、頭皮の蒸れを防ぐために正しい方法でドライヤーをしましょう。髪ばかり乾かすと頭皮が濡れたままになるため蒸れてしまいます。髪の根元もしっかり乾かしてください。このとき、前述したように頭皮から30cmは離して、ヘッドを振りながらまんべんなく当てることがポイントです。
湿気で頭皮がかゆくなるのを防ぐには、頭皮を良好な状態に保つために次のように対策する必要があります。
睡眠や食事は頭皮のバリア機能に関与しています。頭皮は、角質や皮脂などによって外部刺激から守られているのですが、ターンオーバーが乱れて未熟な角質細胞が頭皮の表面に上がっていたり、皮脂が過剰になったりするとバリア機能が乱れてしまいます。
良質かつ十分な睡眠をとるとともに、栄養バランスの良い食事をとりましょう。タンパク質やビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養が頭皮のバリア機能に関与しています。
適度な運動は、血流を促すことで頭皮に栄養を供給させる効果が期待できます。栄養は血液によって全身へ運ばれるため、冷えやストレスなどで血流が悪くなっていると頭皮が栄養不足になる恐れがあります。ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、適度な運動を習慣づけましょう。
ストレスも血行を悪くする原因のため、ストレスケアを習慣づけることが大切です。適度な運動や良質な睡眠、趣味を楽しむ、日光浴、森林浴、音楽鑑賞などさまざまな方法があります。
湿気によるかゆみが改善しない場合は、早めにクリニックを受診しましょう。かゆみを放置すると大量のフケが出たりにおいが気になり始めたりする可能性があります。また、かきむしることで抜け毛が増えることにも注意が必要です。
湿気で頭皮がかゆい場合は、頭皮の蒸れを防ぎましょう。汗をこまめに拭いたり通気性がよい帽子を被ったりと、さまざまな方法を組み合わせることで頭皮の蒸れを防ぎやすくなります。また、頭皮のかゆみが薄毛に直接繋がる心配はほとんどありませんが、頭皮をかきむしってダメージを与えるのは良いことではありません。
かゆみには早めに対処して、健康な頭皮を取り戻しましょう。