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フケが出たとき、シャンプーが合っていないのではないかと思う方が多いのではないでしょうか。確かに、シャンプーが合わないこともフケの原因ではあります。しかし、生活習慣やヘアケアの方法もフケと関連しているのです。そこで今回は、フケはシャンプーで改善できるのかどうか、フケの原因やシャンプー選びのポイントとあわせて詳しくご紹介します。
フケとは、頭皮の角質が剥がれて目に見えるようになったものです。頭皮は、ターンオーバーといって絶えず生まれ変わりを繰り返しています。頭皮は外側から順に、表皮、真皮、皮下組織で構成されており、そのうち表皮の最上層が角質層にあたります。
角質層の角質細胞は、表皮の最下層で作られて上がってきた新しい細胞と置き換わります。このとき、古い角質細胞がフケとして剥がれ落ちるのです。ただし、ターンオーバーが正常な場合、古い角質は非常に細かいため、目に見えることはありません。
しかし、何らかの原因でターンオーバーが早まり、未熟な肌細胞が剥がれてしまうと、フケとして目で見えるようになります。つまり、フケが出ているのは頭皮のターンオーバーに異常が起きている状態なのです。
それでは、ターンオーバーに異常が起きてフケが出る原因について詳しくみていきましょう。
頭皮の皮脂線からは、皮脂が分泌されています。頭皮を外部刺激から守ったり、頭皮の水分の蒸発を防いだりしています。しかし、糖質や脂質の摂りすぎやストレスによるホルモンバランスの乱れなどが原因で皮脂分泌が過剰になると、頭皮の常在菌が繁殖してしまいます。
その結果、頭皮に炎症を引き起こし、ターンオーバーのサイクルを乱すのです。その結果、未熟な肌細胞がフケとして大量に剥がれてしまいます。
頭皮が乾燥すると、健康な角質層を維持できなくなり、フケが大量に出てしまいます。洗浄力が強すぎるシャンプーでゴシゴシ洗ったり、乾燥した空気にさらされたりすると、頭皮が乾燥します。頭皮を軽くかいただけでフケが落ちてくる場合は、頭皮が乾燥している可能性があります。
頭皮のターンオーバーには、ビタミンやミネラル、タンパク質などが必要です。栄養バランスが崩れて栄養が不足すると、ターンオーバーが正常に起こらなくなります。その結果、古い角質が頭皮に留まり、フケとして剥がれ落ちたり、未熟な肌細胞が剥がれたりするのです。
外食やコンビニ食に偏った食生活や、野菜をほとんど食べないことなどが主な原因です。
ターンオーバーに必要な栄養は、血液を介して頭皮へ運ばれます。そのため、栄養が足りていても、頭皮への血流が低下しているとターンオーバーが乱れてフケが発生するのです。頭皮の冷え、運動不足などで頭皮への血流が低下します。
フケが発生したとき、まずはシャンプーを見直そうとする方が多いのではないでしょうか。実際のところ、シャンプーを見直すだけでフケが改善するのか気になりますよね。
洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていることが原因の場合は、シャンプーを見直せば改善が期待できます。しかし、それ以外の原因がある場合は、フケが大きく改善することはないでしょう。
それでは、フケのケアに役立つシャンプーには、どのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。
頭皮と皮脂の量に合った適度な洗浄力のシャンプーに切り替えると、フケが改善する可能性があります。シャンプーには、高級アルコール系や石けん系、アミノ酸系などがあります。高級アルコール系は薬局やドラッグストアなどで広く販売されているため、多くの方が使用しているシャンプーです。
洗浄力が強すぎると感じる場合は、アミノ酸系シャンプーを試してみましょう。洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗浄成分が皮脂を適度に残して洗い上げてくれます。ただし、皮脂が多い人が使うと皮脂汚れを落としきれない場合があります。
フケが出ている頭皮には、炎症が起きている場合があります。そのため、グリチルリチン酸2Kのような抗炎症成分が含まれたシャンプーがおすすめです。抗炎症成分が配合しているかどうかは、パッケージに記載されています。
フケが出ている頭皮が乾燥しているのなら、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれたシャンプーを使ってみましょう。頭皮の汚れを通しながら頭皮を守れるため、シャンプー後のかさつきを防げます。
アルコールのような刺激性の添加物は、乾燥した頭皮に刺激を与えてフケを悪化させる可能性があります。アルコールが含まれていないシャンプーを使いましょう。なお、着色料や防腐剤などの頭皮への影響については、詳しくはわかっていません。
フケの改善には、シャンプーの方法を見直す必要があります。正しいシャンプーの方法について、詳しくみていきましょう。
熱い湯は皮脂を洗い流してしまうため、ぬるま湯で洗いましょう。皮脂は頭皮を守るために必要なため、過剰に洗い流すと頭皮が乾燥してフケが増えます。ぬるま湯で髪全体と頭皮を指の腹で十分に洗ってからシャンプーをしましょう。
シャンプー液を頭皮につけると、洗浄力が強すぎることでフケが出やすくなります。必ず手のひらで泡立ててから頭皮と髪につけましょう。
頭皮にシャンプーが残ると、頭皮の皮脂が奪われて乾燥します。ぬるま湯で入念にすすぎましょう。首の後ろ、耳の裏、額などに泡が残りやすいため、意識してすすいでください。
髪を洗った後は、必ずドライヤーで乾かしましょう。そのまま放置すると、頭皮の常在菌が増えて頭皮を刺激し、フケを増やしてしまいます。髪から30cm以上離して、常にヘッドを振りながら当てることが大切です。部分的に熱風を当て続けると、乾燥してフケが出てしまいます。
シャンプーを見直すだけでフケが改善する可能性もありますが、生活習慣も一緒に見直さなければ改善しないケースが多いでしょう。食生活やストレスなどに注意しながら、自分に合ったシャンプーで正しく洗髪すれば、頭皮環境が整います。頭皮環境が整ったら、今度はその状態を維持することを意識してください。フケが一向に治まらない場合は、薄毛の前兆の可能性もあるため、クリニックを受診した方がよいでしょう。