発毛・育毛、AGA・薄毛治療なら水戸中央美容形成クリニック


お酒を飲みすぎると、薄毛になるという噂がありますが事実なのでしょうか。結論から言うと、お酒を飲みすぎることで髪を作る機能や栄養の吸収に問題が生じ、結果的に薄毛になる可能性があります。だからといって無理に飲酒をやめても、薄毛が改善するとは限りません。ここでは、お酒の薄毛の関係や対処法について詳しくご紹介します。
お酒を飲んだからといって、即座に薄毛になるわけではありません。次の3つの理由によって、結果的に薄毛になる可能性が高まります。
お酒には、アルコールだけではなく糖分が含まれています。糖分をとりすぎると頭皮から皮脂の分泌が増え、頭皮環境が乱れるのです。頭皮環境が乱れたからといって、すぐに薄毛になるわけではありません。
しかし、皮脂が増えすぎると頭皮のマラセチア菌が増殖し、脂漏性皮膚炎という状態を引き起こす恐れがあります。脂漏性皮膚炎が悪化すると、毛穴にまで炎症が起こることで発毛を阻害する可能性があるのです。
アルコール飲料を飲んでしばらくすると、アセトアルデヒドが作られます。アセトアルデヒドは肝臓で分解されるのですが、このときに亜鉛を多量に消費するのです。亜鉛は、タンパク質から髪を生成するために欠かせない栄養素のため、過度の飲酒は結果的に薄毛を招く可能性があります。
日本人は亜鉛不足の傾向があるといわれているため、より一層の注意が必要でしょう。また、亜鉛を多く含む牛肉や牡蠣などを意識的にとることが大切です。
飲酒によって、次の栄養素の吸収率が低下します。
ビタミンA・・・皮膚や粘膜の健康を保ち、頭皮環境を整える
ビタミンB群・・・糖質や脂質の代謝をサポートして皮脂分泌をコントロールしたり、タンパク質を分解してアミノ酸を体内に取り込んだりする
ビタミンC・・・皮脂の酸化による頭皮環境の悪化を防ぐ
ビタミンE・・・血流を促すことで頭皮への栄養の供給をサポートする
亜鉛・・・アミノ酸から髪の材料であるケラチンを作るのに必要
葉酸・・・タンパク質の合成をサポート
いずれも髪の成長に欠かせない栄養です。これらの栄養素が不足すると、肌の状態が悪くなったり倦怠感に悩まされたりする恐れがあります。
飲酒が強く影響している薄毛だと思って禁酒をしても、薄毛が改善しないケースがあります。禁酒しても薄毛が改善しない理由について、詳しくみていきましょう。
飲酒がストレス発散になっていた方が禁酒すると、ストレスが溜まります。ストレスが溜まると、自律神経のバランスが崩れがちになることで、頭皮への栄養の供給が低下するのです。どれだけ栄養の吸収率が上がっても、肝心の頭皮への血流が低下していると、髪へ栄養が届かなくなります。
禁酒をしても薄毛が改善しない場合は、お酒以外の原因で薄毛になっている可能性が高いでしょう。そもそも、薄毛の多くは男性ホルモンのテストステロンと頭皮の5αリダクターゼから作られるジヒドロテストステロンによるものです。
禁酒したからといって、薄毛が大きく改善することはないと言えます。
飲酒による薄毛を防ぐには、お酒と次のように付き合うことが大切です。
お酒を頻繁に飲むと、肝臓が疲弊して機能が低下する恐れがあります。また、慢性的に栄養の吸収率が低下し、薄毛が進行するでしょう。そのため、飲む頻度を2~3日に1回に減らすことが大切です。可能であれば、週1回までに減らしてください。
ただし、お酒を飲む頻度を減らすことでストレスが増加し、かえって飲酒量が増える恐れがあります。
糖分が多いお酒を飲むことが習慣化すると、常にカロリーを過剰摂取している状態になります。下記を参考に、糖分が多いお酒を避けることが大切です。
糖分が少ないお酒・・・焼酎、ウイスキー、ブランデー
糖分が多いお酒・・・梅酒、ビール、スイートワイン
厚生労働省は、1日の飲酒量を純アルコール20gまでを推奨しています。これは、お酒によって量が異なるため、下記を参考に量を調節してください。
ビール・・・中ビン1本程度
日本酒・・・1合程度
チューハイ(アルコール度数7%)・・・350mL缶1本程度
ウィスキーダブル・・・1杯程度
上記の量を絶対に超えてはいけないわけではありません。例えば、月に1回だけ上記の量を超える程度であれば、薄毛に大きな影響はないと考えられます。我慢しすぎることも健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
お酒をなかなかやめられないときは、次のように対処しましょう。
アルコール依存症外来は、アルコール依存症になりそうな人や、すでになっている人を対象とした治療を行う外来です。間違った方法で飲酒をやめると、かえってストレスが強くなったり、精神的な問題が起きたりする恐れがあります。
そのため、依存度に応じて適切な治療を受けることが大切です。アルコール依存症外来の医師は、飲酒に対する正しい知識に基づいた適切なアドバイスと治療によって現状を打開できるようにサポートしてくれます。
1人で悩むのではなく、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
飲酒がストレス発散方法になっている場合は、趣味を見つけることが大切です。お酒に依存しなくてもストレスを発散できるようになれば、自然に飲酒量が減るでしょう。この世には、趣味になり得る遊びがあふれています。釣り、軽い運動、サイクリング、水泳、野球、サッカー、キャンプ、ゲーム、ドラマ鑑賞、音楽鑑賞、ダーツ、ボーリングなど、さまざまな遊びを試してみてはいかがでしょうか。
あるとき、自分が心から楽しめる遊びが見つかる可能性があります。日々のストレスが軽減されることで、薄毛だけではなく、さまざまな病気から身を守ることにも繋がります。
過度の飲酒は、頭皮からの皮脂分泌を増やしたり各栄養素の吸収を阻害したりすることで、薄毛のリスクを高めます。そのため、飲酒量や飲酒の頻度を適切に保つことが大切です。飲酒がストレス発散方法になっている方は、趣味を見つけることをおすすめします。お酒とうまく付き合って、薄毛のリスクを抑えましょう。