発毛・育毛、AGA・薄毛治療なら水戸中央美容形成クリニック


壮年性脱毛症とAGAにどのような違いがあるのか気になる方は多いのではないでしょうか。どちらも薄毛を招く原因のため、症状や原因、対策法、治療法などを確認しておくことが大切です。ここでは、壮年性脱毛症とAGAの違いを含めて、薄毛の原因や対策、治療法について詳しくご紹介します。
壮年性脱毛症とAGAは、どちらも同じものです。AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、男性型脱毛症を指します。壮年性脱毛症とAGAは、どちらも30~60代の男性にみられることが特徴で、思春期以降であれば誰にでも起こり得ます。
髪が成長するのは、毛乳頭細胞から毛母細胞へ信号や栄養などが送られるためです。毛乳頭細胞や毛母細胞にトラブルが起こると、髪の成長に支障をきたします。
壮年性脱毛症の症状は、前髪の生え際の後退、または頭頂部の薄毛化、あるいはその両方です。症状は進行し、薄毛の範囲が広がっていきます。どのようなメカニズムで薄毛が起こるのか詳しくみていきましょう。
髪1本ごとに、生え変わりのサイクルである毛周期があります。毛周期は、2~6年の成長期、2~3週間の退行期、3~4ヵ月の休止期の順で繰り返しています。
このうち、髪が伸びるのは成長期です。成長期の後は退行期に移行し、毛母細胞から毛乳頭細胞が離れることで成長が遅くなります。そして、休止期では毛母細胞と毛乳頭細胞がさらに離れ、髪の成長が止まります。
その後、再び成長期に入ることで新たな毛に押し出される形で古い毛が自然に抜けます。健康な状態でも、1日に50~100本程度の毛が抜けますが、これは毛周期によるもののため心配ありません。
しかし、壮年性脱毛症では成長期の髪が十分に育つ前に退行期へと移行してしまうため、短くて細い髪が増えて薄毛になるのです。壮年性脱毛症の状態では、男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンに変わり、毛乳頭細胞へと取り込まれます。
そして、毛乳頭細胞が脱毛の信号を毛母細胞へと送信することで、髪の成長期が短縮されます。
壮年性脱毛症には、次の進行タイプがあります。
I型 頭部全体が薄くなる
II型 主に後頭部が薄くなる
III型 前髪の生え際がM字に後退する
IV型 前髪の生え際の後退と頭頂部の薄毛化
V型 前頭部から後退する
VI型 頭頂部が薄くなって広がっていく
このように、壮年性脱毛症の進行タイプは人によって異なります。どのようなパターンであっても、薄毛に気づいた時点でクリニックを受診することが大切です。
それでは、壮年性脱毛症の原因について詳しくみていきましょう。
壮年性脱毛症を引き起こすジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンと頭皮の5αリダクターゼが結合することでできるものです。5αリダクターゼは誰にでも存在する酵素ですが、人によってジヒドロテストステロンの作りやすさが異なります。そのため、薄毛になる人とならない人がいるのです。
髪の主成分はタンパク質ですが、他にもビタミンやミネラルが必要です。例えば、髪の主成分のケラチンを合成するには、ミネラルの亜鉛が欠かせません。そのほか、代謝をサポートするビタミンB群も必要です。日々の食事の栄養バランスが乱れていると、髪の成長に必要な栄養が不足する恐れがあります。
髪を育てるために必要な栄養は、血液によって全身へ運ばれます。そのため、十分に栄養をとっていても、血行不良の状態では薄毛のリスクが高まるのです。血行不良の原因は、運動不足による筋肉の不足、喫煙やストレスによる血管の収縮などです。
5αリダクターゼの活性が高かったり、ホルモンバランスが崩れやすかったりする遺伝があると、壮年性脱毛症のリスクが上がります。家族や親族に壮年性脱毛症の人がいる場合は、自分も発症する可能性が高いため注意が必要です。
それでは、クリニックで受けられる壮年性脱毛症の治療法について詳しくみていきましょう。
壮年性脱毛症の進行を抑える薬や発毛を促す薬などを使用します。継続的に使用する必要があるため、根気よく治療を続けることが大切です。ジェネリック医薬品を扱っているクリニックもあります。
発毛に役立つ成分を頭皮に直接注射する治療法です。注射針が刺さるため痛みを感じますが、塗るタイプの麻酔を使用して痛みを軽減しているクリニックもあります。また、注入する成分はクリニックによって異なります。
自分の髪を頭皮ごと薄毛の部分に移植して、継続的な発毛をもたらす治療法です。頭皮ごと移植することで発毛組織も一緒に移植できるため、髪を切っても再び生えてきます。
それでは、壮年性脱毛症の対策法を詳しくみていきましょう。
髪の生成に必要な成長ホルモンの分泌を整えるために、睡眠習慣を整えましょう。早寝早起きを徹底する必要はありませんが、夜更かしは避けることが大切です。睡眠前のスマホ操作は睡眠の質を低下させるため避けてください。
また、寝る2時間前に入浴すると、ちょうど寝るときに体温が下がって眠気が訪れます。
頭皮と髪へのダメージを抑えるために、正しいヘアケアを習慣づけましょう。シャンプー液を十分に泡立てて、頭皮を優しく洗うことが大切です。また、髪は生乾きだと雑菌が増えてトラブルになりやすいため、ドライヤーで十分に乾かしましょう。
頭皮から30cm以上離して、熱ダメージを抑えることがポイントです。
肉や野菜、きのこ類、果物など、さまざまな食べ物を食べましょう。タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養バランスが整います。糖質と脂質をとりすぎやすい外食やコンビニ食はなるべく避けることが大切です。
血流を整えるために、適度に運動しましょう。ウォーキングや軽いジョギングなどを週3回程度から始めて、最終的に週5回の運動を目指してください。また、筋トレで筋肉を増やすことも血流ケアに役立ちます。
壮年性脱毛症は、AGAと同じものです。進行する恐れがあるため、薄毛に気づいたら早めにクリニックを受診しましょう。自宅では、正しいヘアケアや十分かつ良質な睡眠、適度な運動、栄養バランスのとれた食事などを心がけて、少しでも発毛環境がよくなるように対策することが大切です。