発毛・育毛、AGA・薄毛治療なら水戸中央美容形成クリニック


髪が抜けてきたとき、何か重大な病気にかかっているのでは?と不安に感じる方は少なくありません。慌てずに行動できるように、「薄毛をともなう病気」と「薄毛だけが症状の病気」について確認しておきましょう。ここでは、薄毛を引き起こす病気とそれぞれの対策方法について詳しくご紹介します。
まずは、薄毛を含む複数の症状が現れる可能性がある病気からみていきましょう。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮に炎症が起きてフケやかゆみ、抜け毛などの症状が現れる病気です。すぐに抜け毛が起こるわけではありませんが、進行して毛穴に炎症が起きたり、かゆいからといって強くかきむしったりすると、毛が抜ける恐れがあります。
脂漏性皮膚炎の原因は解明されていませんが、頭皮に常在するマラセチアというカビが引き起こすものといわれています。汗や皮脂、ビタミン不足など、さまざまな要因が重なることで、マラセチアが異常に増えて炎症を引き起こすのてす。
頭皮の赤みやフケ、かゆみなどが起きている場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があるため、早めにクリニックを受診しましょう。
甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの低下によって全身の代謝に問題が起こる病気です。代謝には、皮膚や髪、エネルギーの生産などが関係しているため、甲状腺機能低下になると髪の成長に問題が起きて抜け毛が起こります。
身体のだるさ、皮膚の乾燥や顔のむくみ、手足のしびれなどをともなう場合は、甲状腺機能低下の可能性があります。ただし、このような症状は他の病気でも起こり得るため、自己判断は禁物です。また、自分で対策することもできません。
それでは、薄毛だけが起こる病気について詳しくみていきましょう。
男性型脱毛症は、髪の頭頂部や前髪の生え際などが薄くなる病気です。病気といっても、体調に異変が起こるわけではありません。前髪の生え際や頭頂部が薄くなってきたと感じたら、早めに医師に相談しましょう。
放置すると、抜け毛が進行して頭皮が透けて見えるようになります。原因は、頭皮にある5αリダクターゼが男性ホルモンのテストステロンと結びつき、ジヒドロテストステロンが作られることです。ジヒドロテストステロンは、髪の成長に悪影響を及ぼし、健康な髪を生えにくくします。
女性男性型脱毛症(FAGA)は、女性ホルモンが減少することで結果的に男性ホルモンが多い状態となり、男性型脱毛症と同じメカニズムで前髪の生え際や頭頂部が薄くなる病気です。薄毛と言えば、男性特有のものと思っている方もいるかもしれませんが、女性も同様に薄毛になる可能性があります。
びまん性脱毛症は、女性ホルモンが減少することで、髪が全体的に抜けてしまう病気です。女性ホルモンには、髪の成長をサポートする役割があるため、加齢やストレスなどで減少すると、抜け毛が増えてしまいます。
女性男性型脱毛症とは症状が異なりますが、放置すると頭皮が透けて見えるようになるため、早めに対策することが大切です。
それでは、薄毛が気になり始めたときに取るべき行動を詳しくみていきましょう。
まずは、薄毛の原因を知るためにクリニックを受診しましょう。原因に応じた治療を受けなければ、状況は改善しません。間違った対策を続けているうちに薄毛が進行する恐れがあります。甲状腺機能低下症の場合は、内分泌代謝内科ですが、まずは皮膚科を受診しましょう。
抜け毛以外の症状があることを伝えれば、必要に応じて他のクリニックを紹介してもらえます。抜け毛を引き起こしている病気によって治療法は異なるため、事前に確認しておきましょう。
男性型脱毛症の治療には、プロペシアやミノキシジルなどによる投薬治療、頭皮に薬剤を注入するメソセラピーなどがあります。女性男性型脱毛症やびまん性脱毛症では、女性に使用できるパントガールやミノキシジルなどを使用します。脂漏性皮膚炎には抗真菌薬やステロイド外用薬などを使用することが一般的ですが、クリニックによって異なるため医師に確認しましょう。
育毛剤には、頭皮環境を整えて髪の成長を助ける働きがあります。ここで注意したいのは、育毛剤に髪を生やす効果はないことです。あくまでも、頭皮環境を整えることが目的のため、頭皮にトラブルが起きていないのに薄毛が起きているケースに使用しても、効果は実感できないでしょう。
また、脂漏性皮膚炎を治療する効果もないため注意が必要です。クリニックで治療を受けつつ、育毛剤でケアすることをおすすめします。また、頭皮が敏感な方は、アルコールや合成界面活性剤などが使われていない育毛剤を使いましょう。
シャンプーやドライヤーなどは、毎日行う習慣のため、間違った方法が身についていると頭皮に大きなダメージが及びます。例えば、爪を立ててシャンプーしたり、十分にすすがなかったりすると、頭皮の皮脂が過剰に流れてしまいます。
皮脂は頭皮を刺激から守る役割を果たしているため、必要な分を残すことが大切です。ぬるま湯で髪と頭皮を濡らしてから、泡立てたシャンプーでやさしく丁寧に洗いましょう。
また、ドライヤーを頭皮の近くから当てたり、生乾きで放置したりすることも頭皮環境が乱れることに繋がります。30cm以上は離して、常にドライヤーを振りながら当ててください。
このようなヘアケア習慣を見直すことで頭皮環境が改善して、抜け毛が減る可能性があります。
健康な髪の成長には、良質な睡眠や栄養バランスのとれた食事、適度な運動などが欠かせません。髪の成長に必要なホルモンの分泌、栄養の供給などに問題があると、健康な髪が育たないでしょう。睡眠不足や偏食、運動不足などに心当たりある方は、今日から改善を目指してみてください。
また、飲酒や喫煙も髪の成長に支障をきたします。アルコールが代謝される際に、髪に必要な亜鉛が消費されるため、偏食したときと同じように髪の成長に問題が起こるのです。また、喫煙ではニコチンの働きで血管が収縮し、頭皮への血流が低下します。何気ない行動が髪の成長に支障をきたしている場合もあるため注意しましょう。
薄毛を引き起こす病気は、男性型脱毛症やびまん性脱毛症のほか、甲状腺機能低下症や脂漏性皮膚炎などさまざまです。それぞれ、症状や原因が異なるため、自己判断はできません。できるだけ早くクリニックを受診して、原因に応じて適切な治療を受けましょう。また、自宅でも、睡眠や食事、運動、ヘアケアなどの習慣を見直すことが大切です。