発毛・育毛、AGA・薄毛治療なら水戸中央美容形成クリニック


後頭部の薄毛に気づいたとき、AGAを疑う方もいるでしょう。実は、後頭部の薄毛はAGAではない可能性が高いのです。それでは、後頭部の髪はなぜ薄くなるのでしょうか。放置するとAGAのように悪化するおそれがあるため、適切に対策することが大切です。ここでは、後頭部の薄毛の原因や対策、AGAとの関係について解説します。
後頭部の薄毛は、AGAによるものではない可能性が高いでしょう。そもそもAGAとは、男性型脱毛症とも呼ばれる薄毛のことで、前髪の生え際や頭頂部から進行することが特徴です。次第に範囲が広がっていき、最終的には側頭部と後頭部以外の髪がすべて失われるおそれがあります。
AGAには、頭皮に分布する酵素「5αリダクターゼII型」が深く関係しています。前頭部や頭頂部に多く分布するため、これらの部位がAGAになるのです。対して後頭部にはほとんどないため、AGAによって薄毛になりにくいとされています。
絶対にAGAではないとは言い切れませんが、後頭部の薄毛と言えば、そのほかの原因を疑うことが基本です。
それでは、後頭部の薄毛はどのような原因で起こるのでしょうか。複数の原因が関係しているケースもあるため、1つずつ確認していきましょう。
睡眠不足は、髪を育てる成長ホルモンの分泌を低下させるため、後頭部の薄毛につながる可能性があります。成長ホルモンの作用は、前頭部や頭頂部だけではなく、後頭部や側頭部にも及びます。睡眠不足の原因を突き止めて解消することが大切です。
髪は、皮膚や臓器と同じく、構成成分にタンパク質が含まれています。そのため、タンパク質が不足すると髪の成長に支障をきたす可能性があります。また、タンパク質から髪を作るために必要な亜鉛の不足にも注意が必要です。
そのほか、新陳代謝に関わるビタミンB群、血行を促すビタミンEなども意識的に摂りたい栄養素です。
ストレスは、自律神経のバランスを崩す原因となります。自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立ち、それぞれのスイッチが切り替わることで、身体の機能をコントロールしています。コントロールされている機能の1つが血流です。
ストレスを感じたときは、血管を収縮させる交感神経にスイッチが入ります。その結果、頭皮への血流不足が起こり、栄養が届きにくくなるのです。髪に必要な栄養が足りていても、血流不足は後頭部の薄毛につながります。
紫外線は、頭皮に炎症を引き起こしたり、頭皮の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えたりします。その結果、頭皮環境が乱れて髪の成長状態が悪くなる場合があるのです。また、頭皮が乾燥した結果、皮脂が過剰に分泌されることも結果的に後頭部の薄毛につながる恐れがあります。
皮脂は、雑菌の栄養源となるため、頭皮の常在菌の繁殖を招きます。そのときに起きた炎症が強くなると、髪の成長に悪影響を及ぼす場合があります。
それでは、後頭部の薄毛を防ぐには、どのような対策が効果的なのか詳しくみていきましょう。
睡眠習慣を整えることで、成長ホルモンの分泌が整い、髪の成長状態が改善される可能性があります。睡眠習慣を整えるために、毎日同じ時間に起床・就寝しましょう。起床時には、日光に当たって体内時計をリセットすることが効果的とされています。
また、スムーズに眠れるように、部屋を暗くしたり室温や湿度を調節したりしましょう。寝る前にスマホを見ると、脳が刺激されて睡眠の質が低下する可能性があります。また、利尿作用のあるアルコール類を飲むと、夜間にトイレに行きたくなって睡眠の質が下がるため、できるだけ控えましょう。
ストレスは、できるだけこまめに解消させたいところです。ストレスが過剰に溜まると、ストレスを解消させるための行動をとりにくくなります。例えば、十分な睡眠や適度な運動、趣味を楽しむことなどがストレス解消に役立ちますが、ストレスが溜まりすぎると不眠になったり身体を動かしたくなくなったりするでしょう。
趣味に打ち込む気にもなれず、ストレスが溜まる一方となる恐れがあります。その日に受けたストレスは、その日のうちに解消することを心がけましょう。短時間でも楽しめる趣味がおすすめです。
例えば、好きなドラマや映画を見たり、音楽を聴いたりするといいでしょう。
タンパク質やビタミン類、ミネラルなどのバランスを考慮して、栄養バランスのとれた食事をとりましょう。肉や魚、野菜、果物など、すべてバランスよく食べることが大切です。また、ダイエット中の方は肉の摂取量を減らすことでタンパク質が不足しがちなため注意しましょう。
野菜や果物が苦手な方は、ミックスジュースにして飲んだり、サプリメントで栄養を補ったりすることをおすすめします。ただし、できるだけ食事から栄養をとることを心がけましょう。
育毛剤は、頭皮環境を整えることを目的としています。頭皮環境が乱れているために、後頭部の薄毛が起きている場合には、育毛剤を試してみるといいでしょう。ただし、劇的な効果は期待できないため、強い炎症が起きている場合はクリニックを受診することが大切です。
また、なかには頭皮に刺激を与える成分が含まれる育毛剤もあるため、トラブルが起きたら使用を中止してください。
シャンプーやドライヤーを見直して、正しくヘアケアしましょう。間違ったヘアケアが原因で乱れていた頭皮環境が整って、後頭部の薄毛が改善する可能性があります。シャンプーの基本は、指の腹で丁寧に洗い、ぬるま湯でよくすすぐことです。また、洗浄力が強すぎる高級アルコール系シャンプーは避け、アミノ酸系か石けん系のシャンプーを試してみてください。
ドライヤーをあてるときは、30cm以上離しましょう。温風で頭皮が乾燥し、発毛環境が悪くなる恐れがあります。また、常にドライヤーを振ることで、一点に温風が集中するのを防げます。
髪が短い方は、頭皮に直接日光が当たり、ダメージを受けやすいです。頭皮に使えるスプレータイプの日焼け止めを利用したり、UVカットの帽子をかぶったりしましょう。また、夏はできるだけ出歩かないようにすることも大切です。
後頭部の薄毛はAGAとは関係ない可能性が高いものの、薄毛が気になったらクリニックを受診することが大切です。場合によっては、薬などを使った治療が必要となります。また、後頭部だけではなく、実際には前髪の生え際や頭頂部も薄くなっているケースもあります。気になった時点でクリニックを受診して、薄毛に対処しましょう。